2018/09/25 11:29
大阪という生活環境が一変し、不慣れな状況の中、
B社大阪支店では、研修期間中(3ヶ月)は総務課の配属となり、
早速、同期の5人とともに、物流センターでの研修が始まりました。
独身寮からの電車通勤でしたが、現地で苦労したのが、
「言葉」つまりコミュニケーションでした。
東京生まれの東京育ちの私にとって「大阪弁」は、
早口で聞き取りにくく、理解するのに、1ヶ月程の期間を
要しました。一時的に自分だけ人種が違うような疎外感を
感じました。
今でも鮮烈に記憶している言葉は、相手の方から
「自分な……」と私に対して言われた時、
一瞬誰の事?と面食らいました。
東京では、相手に対して、一人称の自分という表現は
使う事などなかったでしたので・・・・・・
とは言うものの、現場の皆さんは根が優しい人達ばかりでした。
仕事のできの悪い私を気にかけて頂いていたのが、時間を置いて
少しずつ気づき始め、人の奥にある暖かさを感じられたのは
貴重な体験でした。
対象的に東京から一緒に来た男性同期の5人との関係は
さまざまでした。
私と気の合った同期は、ひとりもおりませんでした。
特に私に対して「お前、変わっている。」という発言を、事あるごとに
繰り返し言う、N君とK君に対しては、抵抗というか違和感を常に感じて
おりました。
不思議なもので、30年以上の出来事ですが、今となって思い返すと
私にとって、そのメッセージは、重要だった事に気がつきました。
私の性質、思考パターンを端的にズバリ指摘していたからです。
裏を返せば、私はその頃、自分だけが変わっていたという認識はなく、
周りの同期と同じ、つまり同レベル、時には自分が上だと傲慢に加え、
錯覚していたという事だったのです。
これに気づいたのは、つい最近でしたが、自分で認める事自体、正直
すごく心の中で葛藤がありました。
もっと突っ込めば、東京の温室育ちで世間知らずの
おぼっちゃまだったのを認めざろう得ないという事でした。
このような目に見えない心の反応以外に、身体の事でアクシデントが
ありました。倉庫で扱っている商品は、缶詰や酒類など結構な重量物が
多く、ダンボール梱包された商品を手作業で持ち運びしておりました。
筋力にはそこそこ自信があったのですが、その慢心が引き金に
なったのか、疲労の蓄積か不明ですが、ある時、ウイスキーか何かの
大きさと重量があるダンボール箱を抱えた時、左腕のヒジに痛みと
電気が走りました。

どうやら、ヒジの腱というか、筋を伸ばしてしまったようで、
激しい痛みもなかったので、自然に治るだろうと勝手に思い、
放置したままにしておきました。
結果として完治せず、30年経過した今でも、何か重い物を
持ち上げた時、痛みと違う、引っ掛かるような違和感を感じる時が、
時々あります。
この違和感がおかしなもので、20~30代の若い頃は、その当時の
記憶とともに不快感が出てきました。
しかし、50代になってからでしようか、当時の苦い記憶は薄れ、
違和感を感じると、懐かしいような、その出来事が過去から
積み重ねてきた、今を生きている証と思われるようになってきました。
この感覚を言語化するのは難しいですが、おそらく過去の経験を
通して、残されたモノは、その本人にとって意味があり、
それを通して、その時の自分に必要なメッセージを伝えているように
思います。
あっと言う間に3ヶ月の物流センターでの研修が終わり、正式が配属が
決まり、大坂支店営業1課の異動となりました。
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